夏の思い出は・・・戦時中、詩人 江間 章子 氏は、食糧物資を求め、木炭トラックに揺られながら群馬の山あいを訪れた折に、眼前に開けた真っ白な眩しい花に見愡れたといいます。それが水芭蕉。終戦を迎え、荒廃した国土に暮らす日本国民に夢と希望を与える歌を流したいとNHKがスタートした「ラジオ歌謡」に、その詞を捧げ、故 中田 喜直 氏が曲を付けたそうです。また、この曲を最初に歌ったのは、シャンソン歌手の石井 好子 氏だったそうです。
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径(こみち)
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空

夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 野の旅よ
花のなかに そよそよと
ゆれゆれる 浮き島よ
水芭蕉の花が 匂っている
夢みて匂っている水のほとり
まなこつぶれば なつかしい
はるかな尾瀬 遠い空

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